



天井裏には空調・照明・換気などの設備があります。また、断熱・遮音・吸音材なども組み込まれています。これらを収容し、その性能を維持・保持するために「つり天井」構造が採用されているのです。
「つり天井」は、天井裏のコンクリート部に金属製のボルトを装着し、ハンガー・野縁受け・クリップ・野縁などを組み合わせて格子状の骨組みを作り、表面を石膏ボードなどで仕上げた構造となっています。
ショッピングモールや工場などの大規模空間を持つ施設をはじめ、多くの建物が「つり天井」構造となっています。

天井の重さは一般的に1平方メートルあたり7~60kgほどで、500㎡の広い天井では全体で3.5~30トン位の重量にもなります。
地震時にはそれがブランコのように揺れ動きます。各部材に不規則な力がかかって変形したり、端部が建物本体や壁などに衝突します。

壁に衝突した衝撃で天井の端部から壊れ、落下してしまいます。
また、揺れや衝撃で各部材が変形し、結合部分が外れてしまうこともあります。




| クリップ | ブレース | クリアランス | 性能 |
| ○ | ○ | ○ | 設計時に想定した震度の揺れでは破損・落下しない。(耐震天井) |
| ○ | ○ | × | 落下の危険性は少ないが、壁際が破損する恐れがある。 |
| ○ | × | ○ | 天井の揺れは防げず、壁に衝突して破損・落下する恐れがある。 |
| ○ | × | × | 多少の落下防止効果があるが、壁際が破損し落下する恐れがある。 |
| × | ○ | ○ | ブレース付近の金具に力が集中し、破損する恐れがある。 |
| × | ○ | × | 部材に力が集中して、通常より破損・落下しやすくなる。 |
| × | × | ○ | 壁への衝突は防げず、破損・落下する恐れがある。 |
| × | × | × | 従来の天井であり、破損・落下する恐れがある。 |